橋爪さんへのインタビュー

次に、橋爪さんにお話を伺いました。橋爪さんは、八洲学園大学の卒業生です。高校を卒業後に、八洲学園大学に入学され、2004年4月〜2008年3月まで在籍されていたとのことです。
現在、24歳、大学卒業後は、1年数ヶ月、群馬県の会計事務所に正社員として働いた後、現在は、自動車部品の製造業にて正社員として勤務されて9ヶ月くらいが経ったとのことです。
ご結婚もされていて、お仕事をしつつ、家庭を持ちつつ、税理士試験の受験をされていると伺いました。
以下、橋爪さんのお話です。
八洲学園大学に入学した理由
そもそもの話になりますが、公立の通信制高校を卒業しまして、その後に、進路を考えました。
経済的な理由などから、大学に行かずに働くことも考えましたが、漠然と大学に行きたいとも考えていました。その時に、偶然、地元地方紙の経済面を見て、日本で初めてのインターネット大学があるという記事を見て、八洲学園大学に入学しました。
八洲学園大学の説明では、通学しなくてもインターネット上だけで講義を受けられ、卒業できると書いてあり、大学の学費を自分のお金で賄えて、生活のためにアルバイトもできることから、入学を決めました。
入学の動機は不純でしたが、大学を卒業したいという思いはありました。実際に、今、働いていて、大卒資格によって税理士試験も受験できています。また、現在、自動車部品の会社に勤めていても、就職や転職のキャリアとして、大学卒業の存在は大きいと感じています。
実際に、八洲学園大学に入学して、良かった点として、経済的な理由もありましたから、学費が安かったことは助かりました。私は年間50万円弱くらい、4年間で200万円くらいでした。
124科目を取得すれば卒業でき、英語や第二外国語などの一般教養が無く、専門分野を学ぶことに集中した上で、卒業をすることができるのも、魅力的でした。
また、時間が縛られずに、ライブ配信、オンラインで大学の講義が受けられるというのは、新鮮でした。リアルタイムで、チャットを通じて質問ができますし。
同じ通信制大学として、放送大学などもありますが、大学卒業を目指すとなると、体育があるのでそのために特定の場所に行かないといけないのと、一般教養が必須であって自分の専門を勉強をしたかった自分としては、八洲学園大学の方が魅力を感じました。
地方の会計事務所で働いてみて
群馬県の会計事務所で1年数ヶ月の間ではありますが、正社員として働いてみて、地方の会計事務所は、良い意味でも悪い意味でも、当初考えていた自分の理想と現実が異なっていました。
まず、税理士はお金持ちというイメージがありました。
例えば、車のディーラーのホームページで問い合わせる時に職業で、税理士などは別枠なので、税理士はお金持ちというイメージがあります。しかし、実際にお金持ちの税理士もいれば、そうでない税理士もいます。
また、税理士は一つも間違えてはいけないという完ぺき主義のイメージもあったのですが、人によって仕事の仕方が異なることが分かりました。
他にも、実際に働いてみて、税理士に対するイメージがかなり変わりました。
当初は、税理士に対して、安定している、お金が稼げるというイメージがありましたが、現場を見て、仕事に対する魅力を感じました。
私が感じた会計事務所に勤務しての遣り甲斐として、いろいろな会社の社長と直接お話できたことは、貴重で楽しい体験でした。
また、会社の財政状態や社内の悩みなどを相談されると、信頼されているんだなと、とても遣り甲斐を感じることができると思います。
会社の内部の状態を数字で見られる職業はあまり無いと思いますし、会計事務所には守秘義務がありますので、社内のことを相談されるパートナーとして考えてくれる社長さんも多いと感じました。
特に、地方の会計事務所では、税理士をパートナーと考えてくれる社長さんは多いと、特に思います。なぜなら、企業が会計事務所を変えるというのは、都市部に比べたら少ないと思うので、会社と会計事務所が長期的に繋がることが都市部に比べたら多いと思うからです。
会計事務所では、多くの経験をさせていただきました。
税理士試験を受験する際に、可能であれば、試験勉強だけでなく、実際に実務で経験すると、良いと思います。
会計事務所の仕事に、遣り甲斐を感じる人もいれば、遣り甲斐を感じない人もいると思います。もし、遣り甲斐を感じることができれば、それを税理士試験にモチベーションに繋げる事ができると思います。
就職活動は、八洲学園大学4年生の時に、行いました。
就職する際に、群馬県内の会計事務所を5・6事務所、回りました。
会計事務所の所長によって、会計事務所の雰囲気が異なるのも印象的でした。
会計事務所の所長との相性は、会計事務所の規模が小さければ、とても重要となると思いますので、自分に合う職場であるかも判断すると良いと思います。
ちなみに、地方の会計事務所では、お客さん回りは車で行くことが多いので、自動車免許が無いと採用してくれないこともあるかもしれません。
自動車部品の製造業で働いてみて
群馬県の会計事務所で1年数ヶ月お世話になった後、上場もしている大手の自動車部品の製造会社に転職しました。
現在は、自動車部品の製造工場で、工員として働いています。
転職した理由は、複数ありますが、現在は結婚もしているので、会計事務所の頃に比べて、給料が1.5倍近くになったのは良かったです。
また、現在は、3交代制の仕事となっているので、休みの時間が短い反面、拘束時間も短いので、仕事として、時間内をしっかり働けば、残りの時間を勉強に当てることができると考えています。
さらに、会計事務所では、サービス業として、仕事とプライベートを分けづらい印象がありました。
現在は、お仕事はしっかりと取り組めば、その他の時間帯はプライベートとなりますので、仕事と勉強時間をキッチリと分けて、メリハリを持てることができていると思います。現在は、結婚していて家庭もありつつ、仕事もしているので、試験勉強の時間も確保しやすい職場にいると思います。
税理士について
現在は、仕事と家庭もあり、税理士試験の受験も大変ですが、将来は、税理士として、オンリーワンな仕事をしていきたいと思っています。
それが今の生活の希望になっていて、生活の張りになっています。
よく言われていることではありますが、税理士試験に合格するまでがゴールではなく、合格した後にも生きるような仕事や生活をしていきたいと考えています。
友達や親族に、会社経営している人がいて、自分が税理士になれば、身近な人の助けにもなれるのではないかと思っています。
小さい頃から、専門家になれればと思っていました。そうすれば、仕事ではもちろん、知り合いやプライベートとしても頼られる存在になれるのではないかと思っています。
八洲学園大学インタビューを終えて

「税理士試験コミュニティ」運営スタッフにお声掛けいただきまして、2010年1月31日に、八洲学園大学(やしまがくえんだいがく)の横浜校舎にて、八洲学園大学専任講師の塙武郎先生、卒業生の橋爪さんの、お話を伺いました。
約3時間にわたるお話を、以上にまとめました。
長い時間にわたり、お話をしてくださいまして、ありがとうございました!
「税理士試験コミュニティ」では、税理士試験の合格を目指す方々にとって有用な情報や、健全な情報交換の場を、作っていければと考えております。
他にも多数の企画をいただいておりますので、一つ一つ実現させていきたいと考えております。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
八洲学園大学のホームページ
八洲学園大学レポート(1)
八洲学園大学レポート(2)
八洲学園大学レポート(3)
八洲学園大学では、個別相談を行うこともでき、資料請求ができます。詳しくは、ホームページをご覧ください。
八洲学園大学
(以上のインタビューやレポートは、税理士試験コミュニティ運営スタッフによる取材ですが、当サイト掲載のインタビューやレポートは、2010年1月31日に八洲学園大学に伺いましてお聞きしたお話や資料をもとに制作しております。内容に関しまして税理士試験コミュニティは責任を負いかねますので、より詳しい内容は八洲学園大学にお問い合わせください。)
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