日商簿記検定との関連性

税理士試験と関連のある資格試験として「日商簿記検定」があります。
難易度で言ったら、税理士試験の方がはるかに難しいのですが、そのステップアップとして、日商簿記検定を受検する人も多くいます。
日商簿記検定に合格すると、履歴書などにも書ける資格のため、キャリアアップにも繋がります。
ここでは、税理士試験と日商簿記検定の関連性についてご紹介します。

日商簿記検定との関連性

日商簿記検定３級は、商業簿記からなる試験です。
日商簿記検定２級は、商業簿記・工業簿記からなる試験です。
日商簿記検定１級は、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算からなる試験です。

このうち、特に、商業簿記・会計学については、税理士試験と密接に関係します。
（詳しくは、各科目と簿記の関連性をご覧ください。）

また、日商簿記検定１級については、合格すると、税理士試験の受験資格にもなります。
（詳しくは、受験資格についてをご覧ください。）

日商簿記検定は、いずれも絶対評価であり、１００点満点中７０点以上で合格となります。
その意味で、事実上の相対評価である（上位１０％前後が合格）である税理士試験と異なります。

日商簿記検定３級・２級は、学習時間が短くとも合格できますが、
日商簿記検定１級は、半年〜１年程度のの学習時間が必要となります。
しかし、その範囲は、税理士試験の簿記論や財務諸表論と重なるため、力試しには良いでしょう。

日商簿記検定は２月・６月・１１月に実施されます。（ただし、１級は６月・１１月のみ実施。）
他方、税理士試験については、各専門学校の開校時期は９月〜１月となっています。

したがって、もし日商簿記検定を受験した上で、税理士試験に臨むのであれば、
例えば、
「６月に日商簿記検定３級を受験→７・８月で日商簿記検定２級の範囲を勉強（１１月に受験）→９月から簿記論・財務諸表論を受講を始める→翌年の８月に税理士試験の簿記論・財務諸表論を受験」
など、ステップアップが考えられます。

いきなり税理士試験に踏み込むのには勇気がいるという方にとっては、簿記と触れる良い機会となる試験です。

税理士試験に臨む上で、日商簿記検定の受験は義務ではありませんが、勉強を始めようと思った時期にもよりますが、身近な目標でもあり、力試しとして受験する人も多いようです。

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